おしゃれで高機能のゲーミングデバイスを主軸に展開し、最近ではPCパーツやアパレル、環境問題にも取り組むなどして更に人気を博しているメーカー「Razer」から、最新テクノロジーの詰まったハイエンド無線マウス「Viper V2 Pro」が5/20(金)に発売されます。
今回はその「Viper V2 Pro」の情報をまとめていきます。
また、前モデルや他社製品との比較も行っていき、違いを記述していきます。
主な特徴
「Viper V2 Pro」は軽量左右対称マウス「Viper」シリーズの最新モデルになります。
特に2019年10月発売で、現在でも人気のある「Viper Ultimate」の正当な後継機ともいえるます。
この「Viper V2 Pro」の特長を下記にまとめていきます。
58gの超軽量無線マウス
各パーツの見直しが行われ、RGBがなくなったものの、無線マウスで58g(※)という驚異の軽量さをたたき出しています。
前モデル「Viper Ultimate」でもかなり軽量の74gだったが、約22%も軽量化することができています。
比較としてLogicool社の「G Pro」が80g、超軽量と謳われた「G pro X SL」が63gとなっており、更に軽い58gとこの製品のすごさが分かるかと思います。
(※)ホワイトは塗料の関係で59g。
Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサーを搭載
「Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサー」では今までの「Razer Focus+ オプティカルセンサー」より優れた性能となっています。
下記に他社と比べた表を作成しました。
Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサー | Razer Focus+ オプティカルセンサー | 他社オプティカルセンサー | |
感度(DPI) | 30,000 | 20,000 | 25,000 |
最大速度(IPS) | 750 | 650 | 400 |
最大加速度(G) | 70 | 50 | 40 |
解像精度 | 99.8% | 99.6% | 99.4% |
機能面が全て強化されています。
その他にも
- 非対称カットオフで、マウスが反応する高さを3段階+26段階で調整することが可能。
- スマートトラッキング機能で、どんなマウスパッドでも優れた性能を発揮することができる。
- モーションシンク機能で、より正確なトラッキングが可能。
- 電力効率が向上し、バッテリー持ちが良い。
第3世代Razer オプティカルマウススイッチ
オプティカルスイッチ採用で、メカニカルスイッチと違いチャタリングという1クリックで2クリック反応するようなことが起きず、動作遅延もメカニカルスイッチより少ない。
耐久性も高く、業界最高峰の耐クリック回数最大9.000万回となっている。
第3世代Razerオプティカルマウススイッチ | 第2世代Razerオプティカルマウススイッチ | 他社メカニカルマウススイッチ | |
耐クリック回数 | 9,000万回 | 7,000万回 | 5,000万回 |
遅延 | 0.2ms | 0,2ms | 0,5ms |
チャタリング | 発生しない | 発生しない | 発生する |
最大80時間のバッテリー持続時間
ワイヤレスマウスで58gだが、バッテリーは最大80時間連続稼働が可能である。
前モデルでは70時間、競合他社マウスでは60~70時間稼働とバッテリー時間でも多少優位性が出ている。
また、USB-TypeC接続で充電と有線使用ができ、付属する柔らかい素材のスピードフレックスケーブルを使用すれば、有線マウスのように充電しながら快適な使用ができるようになっている。
しかし、注意する点もあり、他Razer製ワイヤレスマウスでは使用できる「Razerマウスドック」はこのマウスでは使用できなくなっている。
Razer Hyperspeed Wirelessによる遅延も途切れもない無線接続
無線接続については従来有線より安定性や遅延の面で劣ると言われていたが、この「Razer Hyperspeed」での無線接続は下手な有線マウスより高速で安定性のあるものになっています。
また、他無線の干渉を防ぐ機能もあり、Eスポーツアスリートからも信頼を獲得しており、ゲーム時なども問題なくパフォーマンスを発揮できます。
また、Razer Hyperspeedではマルチデバイスサポート機能でRazer製無線キーボードとの接続をドングル1つででき、埋まりがちなUSBポートの節約にもなります。
類似マウスとの比較
他社製品や、前モデルとの比較を簡単な表にまとめました。
まとめ
この製品は最先端技術を使用し、競技に向けた製品なのが分かります。
昨今FPSゲームにおいてマウス設定はローセンシ(低感度)が主流になってきています。
ローセンシではマウスを多く動かす必要があるが、その分敵を標準内に入れる範囲が増える利点がありあます。
特にヘッドショットが重要になるゲームでは、狙う的が小さい分ローセンシが主流になっていく傾向があります。
現在であれば「VALORANT」も上記のゲームにあたります。
先月行われた世界大会では日本代表が世界3位と大躍進を見せましたが、この日本代表チーム「ZETA DIVISION」のメンバー5人中4人(Laz選手以外)がlogicoolの「G Pro X SL」を使用していました。
その他の日本内外プロ選手も「G Pro X SL」使用が一番多いです。
基本的にローセンシであればマウスを大きく動かすため、邪魔にならない無線で、疲れず素早い操作ができる軽量の物が好まれます。
VALORANTプロが使用するマウス使用率は、50%以上が「G Pro X SL」でほぼ一強になっています。(世界大会参加者では約42%)
今回の「Viper V2 Pro」は確実に「G Pro X SL」に対抗して作られたのだろうと分かるが、性能から見てもより優れた物に仕上げています。
スポンサーの関係や個人の好みもありますが、今後この「Viper V2 Pro」が「G Pro X SL」一強時代を変える可能性を秘めています。
ただし、私たちが使用する場合注意する点もあります。
2万円を超える高価格である事や、RGB削除とボタンの少数化、Razerなのに充電ドック非対応など、競技面を意識した軽量化の弊害も出てきています。
カジュアル使用には少し物足りない所もあるため、上記の表を基に自分に合ったマウスを選ぶと良いかもしれません。
個人的には、オプティカルスイッチ採用で、便利な充電ドックが使用可能、1,680万色の美しいRGB、そして価格が安価になってきた「Viper Ultimate」がカジュアル使用では一番お勧めしたいところではありますが。
私も現在「Viper Ultimate」を使用しています。
「Viper V2 Pro」も予約購入したため、商品が届き次第、比較も含め商品レビューを行っていく予定です。是非次回もチェックしてください。
それでは今回はここまで。では、また次回。