今回「Razer BlackWidow V3 Mini HyperSpeed」を数か月使用してみての結果をレビューしていく。
「Razer BlackWidow V3 Mini HyperSpeed」の特徴
従来の60%より便利な65%
マウス使用範囲を広くとれるMINIサイズのキーボードになっている。
60%キーボードとほぼ同サイズで、今までなかった4方向カーソル、Del、Pgup、Pgdn、Insキーが追加されている。
カーソルキーやDelキーはよく使い、非常に便利である。
若干キー数を増やしているため、キーボード配置やキーの大きさが変わっており、ノートPCのキーボード配置に似ている。
文章作成時などは、一番右にバックスペースキーやエンターキーがないため、若干の慣れが必要だが、問題なく使用できる。
3種の接続と低遅延ワイヤレス
「Razer」では独自の「Razer™ HyperSpeed Wireless 技術」を取り入れ、下手な有線キーボードより早い応答速度を持つ。
また、BLUETOOTH、USB-Cでも接続でき、いろんな場面で活用できる。
スイッチで各接続を切り替えできるので、普段使いのPCとは別にノートPCなどのサブPCを操作する際にも簡単に接続、操作できる。
ワイヤレスなのでバッテリーが搭載されている。
RGB光量マックスでも数日間は充電せずに使用できる。
RAZER™ HYPERSPEED のマルチデバイスサポート
「RAZER™ HYPERSPEED のマルチデバイスサポート」とは、2つの対応したデバイスを1つのドングルで制御する技術である。
これが地味に優秀で、私が普段使用している「RAZER DEATHADDER V2 PRO」でこの機能を利用している。
RAZER用の充電ドッグにドングルを接続できるのも便利で、PCには充電ドッグだけの接続で対応できる。USBポートの節約に繋がる。
綺麗なRGBと高級感のある外装
とにかくRGBがきれいに光る。
キースイッチがライティングを考えられた設計になっており、光量が強く、より多い光がキーボード上部に届くようになっている。
また、キースイッチがクリア素材でできており、キーキャップもフローティング方式なのでさらに光の拡散を助けている。
専用ソフトの「RAZER SYNAPSE」で好きなライティングを設定できる。
キーの質感も良好で、フレームはアルミ製なので高級感がある。
また、今後「BlackWidow V3 Mini HyperSpeed - Phantom Pudding Edition」の発売が決まっている。
キーキャップの下半分が半透明でさらにライティングが映える。
現在は「RAZER PHANTOM キーキャップ アップグレードセット」でキーキャップの変更が可能になっている。
問題点について
とてもよいキーボードだが、少なからず問題点もある。
その内容について説明していく。
キーボード自体の高さが高い
キーボードの高さが高いため、使用時に手首への負担や、押しにくさが出てくる。
バッテリーを搭載していることが原因なのか、アームレスト使用を前提とした高さで作られている。
私は自作で高さの高いアームレストを作り使用している。
新しくRazerでMINIサイズのアームレストが販売されたので、使用の際は購入を勧める。
スイッチの種類によって気になるキータッチ
私はクリッキーなグリーンスイッチを使用しているが、「Space」「Enter」「Shift」キー3つが引っかかりがあり、キータッチが良くなかった。
それ以外のキーは問題なく気持ちの良いクリック感を味わえている。
原因として考えられるのは、大きなキーにはブレやがたつき防止のために、キースイッチとは別にガイドが付いているのだが、あまり作りが良くないのか抵抗になり、また、クリッキーなグリーンスイッチと相性が悪く、引っかかりを生んでいるのだろうと考えられる。
現象としては、キーが戻ってくる際は、完全に指を離さないとキーが戻ってこない。ほぼ触れているだけでも完全には戻ってこないのである。
エンターキーに関しては押し込む場所によっても引っかかりがある状態である。
グリーンスイッチを今まで使用したことがないので、これが普通かもしれないが、ゲーム中などかなり感触が気持ち悪く感じた。
MINIキーボード以上、テンキーレス以下
60%キーボードを普段使われている方は助かるキーがあり使いやすい部分もあるが、テンキーレス、フルキーボードを使用している方は不便さを感じるかもしれない。
まず、上段がないため、右下にあるFnキーと一緒に押して使う形になる。
上段一列にはESCキーも含まれているため、非常に面倒である。
対応策としては「RAZER SYNAPSE」内でキー配置を変更し、「e/jキー」を「ESCキー」に、「capsキー」を「e/jキー」に変更している。
また、全体的にキー配置や大きさが小さくなっており、普段と違う指の動かし方をしなくてはいけない。
デスクスペースに少しでも余裕があるのであれば、テンキーレスを使った方が便利かもしれない。
まとめ
とてもコンパクトで60%キーボードより使いやすいが、メインで使用するキーボードとしては向いていない。
しかし、サブで使用したり、デスクに余裕がない方は非常に優れたキーボードだと感じた。
サブで使用するなら、こちらのUSBケーブが便利である。
使ってわかる!便利な「マグネットUSBケーブル」と「ケーブルホルダー」
そして、グリーンスイッチはお勧めしない。
購入するならイエロースイッチ、今後違うスイッチが出れば、クリック感のないスイッチを購入するべきである。
アームレストも忘れてはいけない。
これらを揃えれば、使いやすく所有感の出る商品である。
興味のある方は購入してみてほしい。
では、今回はこの辺で。また次回。