PS4やPS5、PCなどでゲームをする際、「音」はとても重要になってきます。
対戦ゲームによっては音によりゲームを優位に進めることができる場合もあります。
未だに人気の「Apex legends」などのFPSゲームでは「足音」などで敵の位置を把握することができます。
また、RPGなどのゲームでも音は臨場感や没入感に関わり、今回紹介するGC7ではファイナルファンタジーXIV推奨周辺機器にも選ばれています。
他にも普段見る動画や音楽再生時も音質を上げる装置があると快適になります。
今回紹介するCreative社製「SoundBlaster GC7」は音質をあげることができ、ゲームも優位に進めることができるものになっています。
今まで「soundblaster X4」を使用してきたので、こちらとも比べてみたいと思います。
SoundBlaster GC7 の特長
「Sound Blaster G」シリーズはゲーム使用を考えられた「USB-DAC」と言われる装置の一つです。
USB-DACとはUSB接続でパソコンやCS機から送られてくるデジタル信号をアナログ信号に変換して、高音質でスピーカーやヘッドホンに出力する装置です。
Sound Blaster GC7の性能としては
- AVアンプとしての機能で音声信号を増幅、高音質化できる。
- イコライザーでゲーム用や音楽用、映画用など個別に設定できる。
- CS機でもゲーム音とボイスチャット音声をミックスすることができる。※1
- ゲーム音とボイスチャット音の音量を簡単に調整できる。
- CS機でもゲームで使用するバーチャルサラウンドをヘッドホンへ出力、サラウンドの調整ができる。
- 独自のSuper X-Fi技術で最高の指向性サラウンド感を体験できる。
- 多ボタンで直感的に音量や音質、出力切り替えをコントロールできる。
- PS4,5やNintendo Switchなどでも使用できる。
- イコライザーで特定の音を強調できる。
- PCの専用無料ソフトのイコライザーで簡単に音質などを調整できる。
- スマホなどでも無料アプリでイコライザーなどを遠隔で操作をすることができる。
その他にも専用ソフトでできる事が非常に多く、こういった製品で珍しくボイスチャットのイコライザーやエフェクトなども変更できます。
紹介しきれない程の機能が備わっています。
上記の通り多くの機能が備わっており、ゲーム時のヘッドホン出力だけでなく、映画や音楽再生時のスピーカー出力にも優れた万能製品です。
※1 PS4(PS4Pro除く)、PS5の際はP/PDIF(光デジタル出力)がないため、音声をミックスするためには別途変換機を購入する必要があります。
変換機リンク
外観、開封、内容物
外箱は特に特徴もない普通のものになっています。
内容物は
- Sound Blaster GC7本体
- USBケーブル 1.8m(TypeA-C)
- 光デジタルケーブル角型 1.5m
- 3.5mm AUXケーブル 1.5m
- クイックガイド、説明書
基本使用に必要な物は付属しています。
その他はヘッドホンやスピーカー、特定のCS機使用では変換機が必要になります。
SoundBlaster GC7 の性能について
上記に上げた特長の中でも、音質について詳細に説明します。
最大出力が24Bit/192kHzとなっています。
CD音源が16bit/48kHz、ハイレゾ音源が24Bit/96kHzからなのでかなりの高音質なのが分かります。
「Sound Blaster X4」の全記事でも述べましたが、よく対抗馬として挙げられる「Astro mixAmp Pro」はゲーム音16Bit/48kHz、ボイスチャット音は16Bit/16kHzと低音質なのが分かります。
詳しくは前記事を参照してください。
SoundBlaster 「GC7」と「X4」の比較、詳細画像
重量比較
重量はGC7は約278g、X4は384g となっています。
X4が思った以上に重く、GC7が軽く感じます。
サイズ、外観比較
前面比較
どちらもプラスチック製かと思いますが、塗装の影響でX4は軽く見え、GC7は重量感感が出ています。
多少位置が違うものの、どちらも前面にマイクとヘッドホン出力端子が付いています。
それにプラス、GC7では使用デバイスが把握できるLEDが付いています。
上面比較
GC7にはノブやボタンなどがX4より多くついており、簡単に複雑な操作ができるようになっています。
特にGC7の右側ノブはゲーム音とボイスチャット音のバランスを調整でき、とても便利になっています。
側面比較
側面にはボタンや入出力部はありません。
また、GC7は後方が高くなり傾斜が付いている事が分かります。
そのためデスクに置いても視認性や見た目も良くなっています。
後面比較
入出力端子はそれぞれの特徴が分かりやすくなっています。
GC7にはゲインやデバイスの切り替えが付いており、ゲームでのヘッドホン、イヤホン使用を想定されています。
X4にはフロント、サイド、リア、ウーファー用のライン出力ポートがあり、マルチチャンネルスピーカーに対応しています。
使用感
イコライザーの設定によってかなり聞こえ方が変わってきます。
使用しているヘッドホンやイヤホンでイコライザーの設定は変わってくるかと思います。
私がApexのイコライザー設定時に使用して動画を添付しておきます。
参考にして好みの設定を見つけてください。
リピート再生を使用することを前提として、短い動画にしています。是非利用してください。
Apexイコライザー設定用動画
GC7良い点
上記の特長で上げましたが、その中でも特に良かった点を紹介します。
- 全体的に音の解像度が高く、聞きやすく定位感も良い。
- CS機使用時もスマホアプリでイコライザーなどの設定ができる。
- イコライザーが複数設定できるのでゲーム毎の切り替えや、映画用など作成、切り替えできる。
- ゲーム中でも本体操作でイコライザーの簡単な設定やボイスチャットとの音量バランスを変えれる。
- Super X-FiやAcoustic Engine、Scout Modeなどを簡単に使うことができます。(機能についてはCREATIVE公式を参照して下さい)
GC7悪い点
使用していて気になる点もありました。
- 説明書が英語表記で分かりにくい。
- 本体操作が複雑で覚える必要がある。(最低限の使用で問題ない)
- Super X-FiやScout Mode等は癖が強く、基本使わない。
- ソフトウェアやアプリの作りが甘いのか、繋がらなかったりエラーがたまに起きる。
- パソコンによっては不具合が起きる可能性がある。
不具合については私のパソコンで実際に起きました。
ゲーム中やzoom時に一部音割れが発生し、使用できない状況でした。
いろいろと試して、現在は不具合は解決しています。
まとめ
SoundBlaster GC7は音質が非常に良く、CSでの使用を考えられ、スマホで設定ができるというとてもいい製品かと思います。
しかも、質感良くLEDもかっこいいため、デスクに置いてもとても映えます。
しかし、不具合が起きた事も本当です。その時は購入を後悔しましたが、解決した今ではなくてはならないデバイスとなっています。
AMD製CPUとの相性が悪い可能性があるという意見も聞かれます。少し注意が必要かもしれません。
もし初期不良や不具合が発生した際の返品などは、すぐに対応してくれました。
不具合の解消方法や専用ソフトについても今後記事にしていきたいと思っています。
マイナスな事も書きましたが、非常にクオリティーの高い製品であり、他社のミックスアンプの購入を考えているのであれば、段違いに音質が違います。
金額も近いので、購入を考えてみるといいかもしれません。
また、CREATIVE製品はどれも音質が高く良い製品になっているので、違う製品もお勧めします。
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後面のAUX接続時は、L字のコネクタを使うことで配線をUSBとまとめられて重宝します。
では、また次回。